ORとは VHF Omni Range:全方位識別信号と放射状に広がる方位信号を発信する地上無線局のことです。
飛行機のNAV受信機でこの信号を受信し角度やラジアルを判断します。ラジアルとは、VOR局から北を0度(360度)とし359度まで自転車のスポークのように放射状に発信される指向性のビームのことです。(上の図参照)
図は、これ以上私に絵画能力がないため判りにくいと思いますが、上空を飛行する飛行機はNAV無線機に目的方向にあるVORの周波数を入力すると、NAV無線機はVORと交信を始め指向性のあるビームのどの位置にあるのかを計器上に表示します。上の図で左側の軽飛行機が点線のように飛行したとします、この状態を札幌VORを035「ゼロ・スリー・ファイブ でインターセプト」すると表現します。頭にゼロがつくのは350と間違えないように、数字をくぎって発音するのも聞き間違いのないようにする為で世界中で標準の言い方になっています。この軽飛行機がそのまま直進し札幌VORを越えて飛行したとします、この越えた状態を札幌VORを215「ツウ・ワン・ファイブ でアウトバウンド」すると表現します。札幌VORを035でインターセプトした軽飛行機が270でアウトバウンドと管制官から指示されたら札幌VOR上空を通過したら90度方向へ右旋回するということです。
日本に限っていえばこのVORという地上無線局は約100ヶ所程設置されておりそれぞれに周波数が割り当てられている。飛行機側からみた電波の到達範囲は、条件にもよるが遠方で90~120マイル程度です。
DME Distance Measuring Equipment
DMEとはVORと併設された距離測定装置のことで受信機に周波数を設定するとその設定したDEMまでの距離を知ることができます。たとえば札幌VORの360度をインターセプトし、たまたま視界の悪い日秋田沖を飛行している飛行機がいても、VOR・DMEの表示からパイロットは正確な位置と距離を把握できるのです。DME上空を通過する飛行機のDME距離表示は0にならなければいけないが、実際は飛行している時の高度分(高さ)がDEMまでの距離として表示される。