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そして僕は答えを出した。
妻が残した僕にとって最も重要な、恐らく妻にとっても最も重要だったもの とは、僕自身であると。
僕らは考え方、価値観、生き方、その全てに影響を与えあい、既に十分に混 じり合っていた。僕らはもう、ひとつで、その裏表だった。妻の言葉の意味を やっと理解できた気がした。 僕は妻を失った訳ではなく、僕(そして妻)の半分を失ったのだ。僕と妻は 半分になりながらもひとつとしてここにいる。残りの半分も消すことは、妻の ことももう一度殺すことになってしまう。そんなことはできない。
いつも空から見守っているだとか、心の中にいるだとか遺志を継ぐだとか、 そんなことでは納得できなかった僕の厄介なリアリズムを、いとも簡単に丸め 込む説得力がそこにはあった。
"妻が亡くなるまでの全てと、その後の僕の全て
(Source: 720.jp)